都会の真ん中にあって、他施設から見ると大変に羨ましい限りの環境に恵まれているにもかかわらず、学園は、ここ十年近くの間、外との交流の機会を自ら遠ざけてしまう流れをいつの間にか作ってしまったようです。同じ様に職員の心も閉ざされていきました。こうしたことによって、昨年愛成学園は、職員の利用者に対する体罰がキッカケとなり、『裁判』を経験しました。しかし、多くの方々のご指摘を運営に取り組むとともにそれらの方々のご支援により生まれ変わることができました。本当に有り難うございました。御礼申し上げます。
この取り組みの中では理事会の刷新等を行い、学園のそれまでの体質についての見直し作業も行いました。「裁判についてのレポート提出」・「倫理綱領の作成」・「2000年作業のあり方検討委員会」等、新たに加わった理事の方々の強力なリーダーシップで『改革』が進められていきました。そして、この4月に学園は、新体制のもとに再出発を始めたところです。
私たちは、2000年度を迎えるにあたり、学園全体の方向性として、地域と繋がる関係性、学園外を意識した関係性の中で事業を展開していくことを重点に置きました。
『ハミングバード』という作業所を学園外に、街に出て働きたい利用者を支える為に『地域就労課』を設けました。
また、利用者の地域での生活を今後支えていく為の『地域生活支援委員』、 中野区の在宅でハンディをおもちの方の生活支援を考えていく為の『レスパイ
ト委員』、地域の人達との関係づくりや仲間入り、存在だけでなく所属を感じる 場の創造の為の『地域交流コーディネータ』を新たな委員として置きました。
今後は、地域の風を浴びながら・地域の風に吹かれながら、地域福祉の資 源の一つとして歩んでいきたいと思います。「多くの人と出会いたい。」「街で
暮らしたい。」「お弁当を持って働きに行きたい。」という声を特別なものにす るのではなく、当たり前の事として実現して行きたいと考えています。

